鉄道ファンにとっての鉄道の旅とは、鉄道で観光地をめざしたり、単純に鉄道に乗ったりするだけではありません。秘境と呼ばれる駅に出かけることも旅の目的として根強い人気があります。
秘境と呼ばれるほどの駅は、簡単にいえば人里から離れたところにある駅で、その多くは無人駅です。
その駅に行くには鉄道以外に交通手段がなかったり、運行本数が極端に少なかったりするため、その駅で降りるだけでもかなりの苦労がある駅です。
それらの駅のほとんどは観光地ではないため、駅周辺には商業施設はなく、山や海が広がっているだけの場合が多く、鉄道ファン以外の利用客はほとんどいません。
そのような不便な場所にある駅が、かえって鉄道ファンには魅力的であり、鉄道の旅の目的地として愛されています。
鉄道ファンは秘境の駅に降りると写真撮影やスケッチをして過ごす場合が多く、そうした資料をもとに鉄道模型のジオラマを作成するファンもいます。
資料をもとに実在の立体物を作成するのは高い技術が必要で、鉄道ファン以外からも注目を集めます。